オーバーホールのご依頼を頂きました。
当店にて2018年の終わり頃にご購入頂いたお客様のロレックス チェリーニ 4135 WGの定期オーバーホールを承りました。
お買い上げから3年半ぐらい経ち、そろそろオーバーホールの時期ということでアルビトロにご依頼を頂けました。とてもきれいにお使い頂いていたようでムーブメントも部品交換などは必要なく、オーバーホール作業のみで大丈夫でした。
オーバーホール作業とは簡単に説明すると、全てのパーツ(ケース・ムーブメント)を一度バラして洗浄して汚れを落とし、また組み立てるといった作業のこと。
何年も使っているとケースはもちろん、ムーブメントもメンテナンスが必要になってきます。
部品の摩耗を防ぐために使われている潤滑油が酸化したり固まったり、ひどくなると油が飛び散りムーブメント全体に汚れが広がっていることもあるので、一度洗浄をして部品をきれいな状態にしてからまた注油をするといったことが必要になるんです。
ヴィンテージ時計のオーバーホール作業は古いムーブメントの精度調整(日差±何秒とかのやつです)という作業が難しく、職人さんによっては古いムーブメントの修理を受けないという方もいるほどです。
古いムーブメントの精度調整作業というのは長年の経験と確かな腕が必要ということですね。
今回も信頼している職人さんがきっちりと仕上げてくれているので、またこれから数年は問題なく動いてくれるはずです。
とはいえ、使っていく過程で何かしらパーツ交換が必要になったりするのが機械式時計です。逆に言えば修理をしながら長く使い続けられるのも機械式時計の良いところなので、車や家具と同じように大切に長く使って頂ければ嬉しいですね。